文章作成システムの提案
日付：2024-11-24
名前：小林 大輔
学生番号：HT12A038
指導教員：兼宗 進
年度：2014
所属：総合情報学部 メディアコンピュータシステム学科
概要とは
概要とは
~研究背景 †
本学のメディアコンピュータシステム学科の卒業論文はTeXで記述している
初学者がTeXを記述するのは簡単ではない
命令が多く、文章作成のみに集中できない
TeX
- 文章作成ソフト
- マークアップ言語
- 文章をコマンドで囲む
- 数式が綺麗に記述可能
- ラベル・参照が可能
- 表・図・数式・章・ページ・文献
~先行研究 †
「Wiki2LaTeXフィルターの開発」
- 吉井了平(関西学院大学)
目的
- 文章作成に必要で頻出する命令の入力の軽減
- PukiWiki記法をTeX命令へ変換
- 既存のフィルターである「pukipa.rb」を改良
- 機能を新たに追加
→文章作成への集中と作業効率が向上
- しかし図や表などの命令には未対応
- 卒業論文の作成には適してない
~pukiwiki記法 †
Wikiを記述する際に使用する言語
- 「*」や「+」や「-」を行頭に付けることで「見出し」や「箇条書き」にすることが可能
- 表などを扱うのは直感的
例：|要素A|要素B|要素C|
~提案 †
Pukiwiki記法で記述可能な文章作成システムの開発
- 文章作成のみに集中できるように
- 記述が簡単なPukiWiki記法で書けないか
- 先行研究にない図や表に対応
~論文作成に必要な項目 †
| タイトル | 著者 |
| 日付 | 箇条書き |
| 目次 | 見出し |
| 章立て | ラベル |
| 参照 | 数式 |
| フォントサイズ | フォントの色 |
| 図 | 表 |
| 付録 | コメントアウト |
| 下線 | ページ番号の設定 |
~システムの全体像 †
PukiWiki記法を用いてWebブラウザ上で記述
- PukiWiki記法→TeX形式へ変換
→サーバー上でコンパイル→結果を表示(PDF)
または
- PukiWiki記法→TeX形式へ変換
→ローカルにダウンロード
→通常の手段(platex,dvipdfmx)でコンパイル
~プログラムの処理 †
変換のプログラムはPerlを用いて作成
- 記号や命令を判別し、対応する命令(\begin{tabular}･･･\hline)を出力
- 文頭の|は削除し文中のすべての|を&に変換
- 文末の&を\\ \hlineに変換
- 文頭に対応する記号が無い行に移ると命令(\end{tabular})を出力
| PukiWiki | TeX |
| 見出し | ＊ | \section |
| 番号付リスト | ＋ | \begin{enumerate}
\item
\end{enumerate} |
| 番号無リスト | ー | \begin{itemize}
\item
\end{itemize} |
| 表組み | lalbl | \begin{table}
\begin{tabular}{lrlrlr} \hline
a&b \\ \hline
\end{tabular}
\end{table} |
| 図 | ＃ref(ファイル名) | \begin{figure}
\includegrahics{ファイル名}
\end{figure} |
~進捗状況 †
~まとめ †
PukiWiki記法からTeX形式に変換するシステムの開発 †
- 現状
見出し・箇条書き・表・図、日付などの命令に対応
課題 †
- PukiWiki記法にない項目(タイトル、著者、ラベル、参照など)を独自で考えTeXに対応させる
- 通常の手順(platex,dvipdfmx)でコンパイル可能にする
- PukiWiki記法(*.tex)→TeX形式(*.tex)
→コンパイル結果(*.dvi、*.ps、*.pdf)
- 評価実験を行う
![[PukiWiki]](image/pukiwiki.png "[PukiWiki]")
